木星の北極域のジェット気流に見られた「ブラウンバージ」 | アストロピクス

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木星の北極域のジェット気流に見られた「ブラウンバージ」

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが、木星の北極域の南端付近をとらえた画像です。画像の中で斜めに長く伸びる色の濃い領域は「ブラウンバージ」と呼ばれています。画像に映るブラウンバージは、「ジェットN4」と呼ばれる木星のジェット気流の中にあります。

画像が撮影された当時、ジュノー探査機は53日間で木星を1周する軌道をまわっていました。この画像は、ジュノーが18回目の最接近を行なった2019年2月19日に撮影されたものです。

ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。

この画像は市民科学者のGerald Eichstädt氏とJustin Cowart氏が、ジュノーカムのデータをもとに作成したものです。元の画像が撮影されたとき、ジュノー探査機は木星の北緯約44度上空、雲頂から約8000kmのところに位置していました。

Image Credit: Enhanced image by Gerald Eichstädt and Justin Cowart based on images provided courtesy of NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS.

(参照)Planetary Photojournal