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2019年10月30日、チャンドラX線望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡の画像を合成した天体画像が6点、公開されました。それらの画像は、ジュディ・シュミット氏によって作成されたもので、いずれもかじき座の方向、約16万光年の距離にある大マゼラン銀河にある天体です。
上の画像はそのうちの1つで、超新星残骸N132Dをとらえたものです。N132Dは、酸素が比較的多いことで知られている超新星残骸です。私たちが呼吸で利用する酸素は、恒星内部の核融合反応で作られて超新星爆発によって宇宙にばらまかれたものだと考えられています。
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こちらはハッブル宇宙望遠鏡がとらえたN132Dの画像です。
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こちらはチャンドラX線望遠鏡がとらえたN132Dの画像です。冒頭の画像は、これらを合成したものです。
Image Credit: Enhanced Image by Judy Schmidt (CC BY-NC-SA) based on images provided courtesy of NASA/CXC/SAO & NASA/STScI.