ハッブル望遠鏡がとらえた大マゼラン雲の球状星団NGC 1651

この画像に映っているのは大マゼラン雲にある球状星団NGC 1651です。画像はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもの。地球から約16万2000光年の距離にある大マゼラン雲は、私たちのすむ天の川銀河の衛星銀河(伴銀河)です。

球状星団は、数万〜数百万個の星が球状に集まった星団です。天の川銀河にも大マゼラン雲にも、多くの球状星団があることが知られています。

画像には直径120光年ほどのNGC 1651が画面いっぱいに映っています。ハッブル宇宙望遠鏡だけでなく、大型の望遠鏡にはズーム機能はなく、一度に見ることができる視野(空の領域のサイズ)は常に同じです。この画像の撮影に使われた、ハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)の紫外線/可視光チャネルは、月の直径の約12分の1の視野をもっています。

画像は、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年3月25日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, L. Girardi, F. Niederhofer

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

(参照)ESA/Hubble