火星の南極にある、へこんだくぼみ? 盛り上がったドーム? | アストロピクス

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火星の南極にある、へこんだくぼみ? 盛り上がったドーム?

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影したものです。画像右側に映っている地形は、へこんでいるようにも盛り上がっているようにも見えます。

実はこの地形の正体は、へこんだくぼみです。撮影時の太陽の位置は分かっているため、影の位置からくぼんでいることが分かるのです。このくぼみは南極冠の層状堆積物の表面にあります。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2020年12月28日に撮影されたもので、2021年4月16日のHiPODとして紹介されたものです。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE