アルマ望遠鏡がとらえた2つの赤ちゃん星からなる連星系が、まるで焼き菓子のプレッツェルのような形をしていました。この連星系は、暗黒星雲バーナード59の小さな星団にあります。画像は2019年10月4日にリリースされたものです。
コンパクトに明るく見えている2つの領域は、それぞれの赤ちゃん星を取り囲む、ガスと塵からなる星周円盤だと見られています。それぞれの星周円盤の大きさは、太陽系でいうと太陽から小惑星帯くらいまでに相当します。また2つの星周円盤は、太陽~地球間の28倍(28au)ほど離れた距離にあります。
2つの星周円盤はさらに、プレッツェル形の構造に取り囲まれています。プレッツェル形構造を作るガスと塵の質量は、トータルで木星の80倍ほどです。
この連星系はこれまでも観測されたことがありましたが、内部までは見えていませんでした。アルマ望遠鏡の観測によって、その内部構造が高解像度でとらえられたのです。
Image Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Alves et al.