カッシーニ探査機が、周回軌道投入後まもない時期にとらえた土星 | アストロピクス

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カッシーニ探査機が、周回軌道投入後まもない時期にとらえた土星

1997年に打ち上げられたカッシーニ探査機は、2004年6月末に土星の周回軌道に入りました。この画像は、土星への軌道投入から間もない2004年10月6日にカッシーニ探査機がとらえた土星とリングの全体像です。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約630万kmの距離のところに位置していました。

この画像では、土星の南半球に太陽光が当たっています。土星本体はリングに影を落とし、リングは土星の北半球に影を落としています。

土星は自転軸が約27度傾いていて季節変化があります。冬の時期には表面が青みががり、夏には黄色っぽくなります。この画像が撮影された頃は南半球が夏の時期でした。一方で北半球では、リングの影の合間に青みがかった土星が見えています。

カッシーニ探査機が撮影した126枚の画像をモザイク合成したもので、オリジナル画像は8888x4544ピクセルという大きなものです。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA06193