1970年代に撮影された火星の巨大な砂嵐 | アストロピクス

1970年代に撮影された火星の巨大な砂嵐

1977年2月、火星のタウマシア地域(Thaumasia region)で発生した巨大な砂嵐をとらえた画像です。NASA(アメリカ航空宇宙局)のバイキング2号の周回機(オービター)が撮影しました。

画像に映る砂嵐はこの後、全球的な砂嵐へと発達しました。それはバイキング周回機が観測したものとしては初めての全球的な砂嵐でした。なお、火星では全球をおおう砂嵐がしばしば発生します。

バイキング2号は1975年9月9日に打ち上げられ、約1年後の1976年8月7日に火星の周回軌道へ入りました。バイキング2号のオービターは1978年7月まで運用されました(バイキング2号着陸船は1980年4月までデータの送信を続けました)。

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal