この画像は、NASA（アメリカ航空宇宙局）の火星探査車キュリオシティがとらえたもので、火星の砂丘の風下側の急斜面が映っています。キュリオシティのマストカメラで撮影した複数の画像をモザイク合成したものです。
キュリオシティは火星のゲール・クレーターに着陸しました。画像には、そのクレーター内にあるアイオリス山（シャープ山）の北西側の麓付近にあるバグノルド砂丘地帯の一部である「ナミブ砂丘」が映っています。周回軌道からの観測によると、バグノルド地帯の砂丘は1年間に約1m移動していることがわかっています。
砂丘の風上側はゆるやかな斜面が、風下側ではスリップフェイス（slip face）と呼ばれる急斜面が形成されます。画像に映る砂丘の高さは4〜5mで、斜面の斜度は26〜28度あります。
画像は2015年12月21日（1200火星日）に撮影されました。
こちらは同じ砂丘の急斜面の全体をとらえた画像です。冒頭の画像を撮影した4火星日前の2015年12月17日に、キュリオシティのナビゲーションカメラで撮影されました。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
