宇宙にきらめく「クリスマスツリー星団」

この画像に映っているのは「クリスマスツリー星団」とも呼ばれる若い星団NGC 2264です。NGC 2264は、いっかくじゅう座の方向、地球から約2500光年離れたところにあります。星団の星々の年齢は100万〜500万歳で、約50億歳の太陽と比べて非常に若い星々です。星々の質量は、太陽の10分の1未満から7倍までさまざまです。

画像は、地上望遠鏡で撮影された可視光と赤外線の画像に、チャンドラX線望遠鏡がとらえたX線画像を重ねたものです。可視光は星団内のガス雲が緑色で示されています。赤外線は白い星として見えており、またX線は青や白の星として映っています。

こちらのGIF動画では、X線を放つ星々が点滅し、電飾のように見えています。

画像は2023年12月19日に公開されたもので、同日付けのNASA(アメリカ航空宇宙局)の「Image of the day(今日の1枚)」としても紹介されています。

(参考記事)夜空のクリスマスツリー 〜 ESOのMPG/ESO 2.2m望遠鏡で撮影

Image Credit: X-ray: NASA/CXC/SAO; Optical: T.A. Rector (NRAO/AUI/NSF and NOIRLab/NSF/AURA) and B.A. Wolpa (NOIRLab/NSF/AURA); Infrared: NASA/NSF/IPAC/CalTech/Univ. of Massachusetts; Image Processing: NASA/CXC/SAO/L. Frattare & J.Major

(参照)Chandra X-ray ObservatoryNASA