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火星の巨大火山、オリンポス山の山頂にあるカルデラをとらえた画像です。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスが、2004年1月21日に高度273kmから撮影しました。
オリンポス山は、太陽系で最も巨大な火山です。高さは約25km、裾野の直径は600km以上もあります。北海道が丸ごと入ってしまうほどの広さです。
画像は横幅が約102kmの範囲を映し出しています。カルデラだけでも直径が70〜80kmもあり、富士山の裾野がカルデラ内に収まってしまうほど巨大です。カルデラの深さは約3kmあります。
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この画像は、オリンポス山のカルデラの南側を示したもので、マーズ・エクスプレスのデータから立体化したものです。カルデラの斜面の一部が、舌のような形に崩れているのが見えます。
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こちらはカルデラ全体を斜めから見たものです。
なお、オリンポス山の全体像はこちらの記事をご覧ください。
Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum), CC BY-SA 3.0 IGO
(参照)ESA