この画像には、カッシーニ探査機がとらえた土星が映っています。土星の夜側を撮影したもので、土星本体の影がリングに落ちています。
画像はリング面の約30度下側から、太陽光が当たっていない面を撮影したものです。リングの暗いところは隙間のように見えるかもしれませんがそうではなく、リング粒子が多く太陽光が透過していない部分です。
リングの外縁付近には、アトラス、プロメテウス、エピメテウスという3つの小さな衛星が映っています。
アトラスはAリングのすぐ外側を公転する衛星で、この画像では非常に暗く映っています。プロメテウスはFリングのすぐ内側にあります。Fリングの外側を公転する衛星パンドラとともに、Fリングの形を保つはたらきをしている衛星です。エピメテウスは衛星ヤヌスと軌道を共有している衛星です。
画像は2012年9月19日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約220万kmの距離に位置していました。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute