カッシーニ探査機がとらえた土星。2013年10月10日に撮影された36枚の画像を合成して作られました。
北緯42度付近に細くて明るい雲の波が見えます。これは2011年はじめに荒れ狂った巨大嵐の名残のように思われます。また「ヘキサゴン」として知られる六角形のジェット気流が北極の周りに見えています。
土星は自転軸が約27度傾いていて季節変化があります。土星の表面は、冬の時期になると青みを帯びた色になります。土星は2009年8月に春分点を通過しており、この画像が撮影されたのは、土星の北半球で春から夏に移り変わる時期にあたります。青み帯びた部分は北極周辺に限られ、それ以外の部分は全体的に黄色っぽい色になっています。一方で、この画像には映っていませんが、土星の南半球は青みを帯び始めています。
リングは、Aリング、Bリング、Cリングからなる「メインリング」と呼ばれる部分が、やや暗く映っています。画面右側から照りつける太陽光が、画面左側のリングの上に土星本体の影を落としています。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SSI/Cornell
