深い穴だらけの土星の衛星ヒペリオン

土星の衛星ヒペリオン。ヒペリオンの大きさは410×260×220kmで、やや長細いジャガイモのような不規則な形をしています。不規則な形をした土星の衛星の中では最大の天体です。

表面には深いクレーターがたくさんみられ、まるで海綿のようになっています。これはヒペリオンの内部の密度が低く、空隙率が高い(=中がスカスカ)ことに起因していると考えられています。衝突した天体が、ヒペリオンの表面の物質を吹き飛ばすよりむしろ圧縮することで、このようなクレーターができたのではないかとみられています。

クレーターの壁面は明るくなっており、水の氷が豊富なことを示唆しています。クレーターの底の部分が暗くなっているところがありますが、これは平均温度がおよそ−180℃の中で、揮発性物質が昇華して暗い物質がクレーターの底に残ったからかもしれません。

この画像は、土星探査機カッシーニが2005年9月26日に撮影しました。6枚の画像をモザイク合成したものです。撮影時、カッシーニ探査機はヒペリオンから3万3000kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA07761

https://solarsystem.nasa.gov/moons/saturn-moons/hyperion/in-depth/