ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲NGC 6210 | アストロピクス

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲NGC 6210

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲NGC 6210。ヘラクレス座の方向、約6500光年の距離にあります。

太陽と同じくらいの質量の星は年老いると赤色巨星となり、さらに時間が経つと星の外層のガスがゆっくりと離れていきます。周囲に広がったガスは、中心に残った星の“芯”からの紫外線を受けて輝きます。そのようにして輝いてみえるのが惑星状星雲です。

NGC 6210は、太陽よりやや質量の小さな星が惑星状星雲になったものです。中央部に星が光っており、その周囲をフィラメント状の泡のような構造が取り巻いています。中心星の右上には、赤っぽいガスが泡状構造に重なってみえています。

画像は2010年10月18日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESA/Hubble and NASA

(参照)ESA/Hubble