NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」は2021年4月25日に3回目の飛行を行いました。画像はその際、飛行中に撮影されたものです。
画像左上の隅に、火星探査車(ローバー)パーサヴィアランスが映っています。火星の空中から探査車が撮影されたのはこれが初めてです。画像の撮影時、インジェニュイティは高度5m、探査車から85m離れたところを飛行していました。
画像上端の中央付近に、インジェニュイティの離着陸場(Wright Brothers Field)が映っています。パーサヴィアランスはそこから約64mの距離のところにとどまり、飛行のようすを撮影していました。
インジェニュイティの3回目の飛行では、最高速度2m/秒での長距離(50m)移動に成功しました。画像奥側、離着陸場やパーサヴィアランス周辺には車輪の跡が見られますが、手前側には車輪の跡は全くありません。そのことからも、ヘリコプターが長距離を移動したことが分かります。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech