火星のシドニア・メンサエにある小高い地形はかつての川の痕跡か

この画像は、火星のシドニア・メンサエの一部を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。画面左上から右下に直線的に盛り上がった地形が映っています。これはかつての川底が侵食されにくく残ったものではないかと見られています。

川底に砂利などがたまると、川に水がなくなったあとに侵食されにくくなります。一方で周囲が侵食されやすいと、川底部分が小高く残ることがあるのです。

侵食は今でも続いています。小高い部分から落ちた岩が側面に沿って下に散在しているのが映っています。周囲には砂丘も見られます。

なおシドニア地域は、クレーターの多い南の高地(アラビア大陸)と、なだらかな北の平原(アキダリア平原)の間にあります。「人面岩」があることでも知られています。メンサエ(Mensae)はメンサ(Mensa)の複数形で、メンサとは頂部が平らなテーブル状の地形です。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2022年3月28日に撮影されたもので、2022年7月19日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE