水星の「ツラユキ・クレーター」 | アストロピクス

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水星の「ツラユキ・クレーター」

NASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーがとらえた水星の表面。さまざまなサイズ、さまざまな時代のクレーターが映っています。

水星のクレーターには画家や音楽家、小説家など、世界中の芸術関係の人の名前がつけられています。画像左上に、中央丘のあるクレーターがありますが、これは直径83kmの「ツラユキ・クレーター」。平安時代の歌人、紀貫之(きのつらゆき)にちなんで名付けられたクレーターです。

ツラユキ・クレーターは、より大きな「プーシキン・クレーター」の縁のところにあります。このクレーターは、ロシアの詩人、作家であるアレクサンドル・プーシキンにちなんで名付けられたクレーターです。

2004年8月3日に打ち上げられたメッセンジャー探査機は、2011年3月11日に水星の周回軌道に入りました。4年にわたり観測を続け、2015年4月30日にミッションを終了しました。

冒頭の画像は、周回軌道に入って半年後の2011年9月7日に撮影されたものです。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA17231