メッセンジャーが1億8300万km彼方からとらえた地球と月 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

メッセンジャーが1億8300万km彼方からとらえた地球と月

この画像には、左下側に地球と月が映っています。最も大きな白い点が地球で、その右に寄り添う小さな点が月です。

この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーが、2010年5月6日に撮影したものです。当時メッセンジャー探査機は、翌2011年3月の水星軌道投入に向けて宇宙空間を航行中でした。撮影時、地球からの距離は約1億8300万kmありました。

ただしこの画像は、地球と月をターゲットとして撮影したものではありませんでした。メッセンジャー探査機が画像を撮影した目的は、「バルカン群」と呼ばれる小惑星のグループを探索することでした。

バルカン群とは、水星の公転軌道より内側に存在しているかもしれないとされる小惑星群です。これまで発見されたことはありませんが、メッセンジャー探査機は当時、バルカン群を探索するのに適した位置にいました。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA13474