火星ヘリコプターの名称が「Ingenuity(創意工夫)」に決定

NASA(アメリカ航空宇宙局)の新たな火星探査車「パーサヴィアランス(パーシビアランス)」が2020年7〜8月に打ち上げられる予定になっています。パーサヴィアランスには、小型の火星ヘリコプターが搭載されます。その火星ヘリコプターの名称が「Ingenuity(インジェニュイティ)」に決定しました。Ingenuityは、創意工夫や創造力という意味の言葉です。

パーサヴィアランスの名称は、子供たちから公募して集まった2万8000件の中から選ばれ、2020年3月に決定しました。インジェニュイティも、そのときに集まった名称の中から選ばれたもので、アメリカ、アラバマ州の高校生、ヴァニーザ・ルパーニさんが応募したものです。

冒頭の写真は、インジェニュイティのフライトモデルのものです。インジェニュイティの重量が1.8kg、回転翼の長さは1.2mです。

インジェニュイティは、パーサヴィアランスの下部に取り付けられて火星に送られ、地球以外の天体の大気中で初めて動力飛行を行います。30火星日(地球での31日)の間に何度か飛行実験が行われる予定です。最初の飛行では地上から1〜2mの高さで20〜30秒間ホバリングしたのちに着陸します。その後、飛行距離を伸ばしたり高度を上げたりしつつ実験飛行が行われます。

インジェニュイティは1度の飛行で最大300mの距離を最長90秒間、地上から3〜5mほどの高さで飛行できます。事前に地球から最低限のコマンドを送る以外は、自律的に離陸や飛行、着陸などを行います。

なおインジェニュイティは技術実証を目的としたミッションで、パーサヴィアランスの科学ミッションとは完全に独立しています。

パーサヴィアランスとインジェニュイティは現在、NASAケネディ宇宙センターで最終的な組み立てと点検が行われています。2021年2月18日に、火星のジェゼロ・クレーターに着陸する予定です。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

https://www.nasa.gov/press-release/jpl/alabama-high-school-student-names-nasas-mars-helicopter/

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