火星の偵察衛星がとらえたパーサヴィアランスの着陸予定地 | アストロピクス

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火星の偵察衛星がとらえたパーサヴィアランスの着陸予定地

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービーターには、HiRISEという高解像度カメラが搭載されています。そのHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ「HiPOD(HiRISE Picture of the Day」として紹介しています。

2020年8月30日のHiPODは、その日に打ち上げられたNASAの火星探査車パーサヴィアランスに敬意を表して、パーサヴィアランスが着陸する予定のジェゼロ・クレーターの画像が紹介されました。2014年7月19日に撮影されたもので、マーズ2020(パーサヴィアランス)の着陸候補地点として取得した最初の画像とのことです。

ジェゼロ・クレーターはかつて水をたたえた湖だったと考えられており、川から流れ込んだ水によってできたデルタ地帯が存在しています。冒頭の画像はデルタ地帯周辺をとらえたものです。

Image Credit: NASA/MSSS/USGS

この画像は、アストロピクスで先日紹介したジェゼロ・クレーターのデルタ地帯の立体画像です。画像中央付近にあるクレーターを目印に、冒頭の画像がどのあたりを映したものかが分かるかと思います。

なお、パーサヴィアランスは2021年2月に火星に着陸する予定です。

※Perseveranceは媒体によって「パーセベランス」「パーシビアランス」「パーセヴェランス」などと表記されています。

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