キュリオシティが火星表面で見たフォボスの日食 | アストロピクス

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キュリオシティが火星表面で見たフォボスの日食

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえた、火星表面からみた日食です。衛星フォボスが太陽の前を横切るところが映っています。2019年3月26日に撮影されました。フォボスのいびつな形がシルエットとなって太陽面を横切っています。なおフォボスの動きは実際よりも10倍速になっています。

フォボスは大きさが27×22×18kmで、地球の月(直径3475km)と比べてとても小さな天体です。ただ、月は地球からの平均距離が38万4400kmなのに対し、フォボスは火星からの平均距離が9376kmしかありません。また太陽の見かけの大きさも、地球から見るより小さくなります。そのためフォボスが小さい割には太陽面の広い領域が隠されています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA23133