12回目のフライトで火星ヘリが撮影した最新カラー画像 | アストロピクス

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12回目のフライトで火星ヘリが撮影した最新カラー画像

この画像は、2021年8月16日に行われた、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の12回目のフライト時に撮影されたものです。探査車パーサヴィアランスが着陸した火星のジェゼロ・クレーター内の「South Séítah」と呼ばれる地域の砂丘や岩、路頭などが映っています。

この画像は、パーサヴィアランスの科学チームの要請に応じて飛行中に撮影された10枚の画像のうちの1枚です。高度10mから撮影されたもので、画像右下側にインジェニュイティの影が映っています。また画像左端には、インジェニュイティの脚の1本の一部が見えています。

12回目の飛行は、これまで実施された中で最も複雑なものの一つでした。複数のウェイポイントが設定され、インジェニュイティはSouth Seítahの外側の比較的平凡な地域から、内側のより変化に富んだ地域へ飛行し、その後ふたたび戻ってきました。飛行時間はこれまでで最長の169.5秒を記録しました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)Planetary PhotojournalJPL