この画像は、NASA（アメリカ航空宇宙局）の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたもので、「スロープ・ストリーク（slope streak）」と呼ばれる暗い筋が映っています。
スロープ・ストリークは火星表面の斜面に見られるもので、表面の塵が斜面を流れ落ち、塵の下にあった暗い部分が見えるようになったものだと考えられています。このような暗い筋は、長い時間をかけて薄くなり消えていきます。画像に映るスロープ・ストリークは、火星のアラビア大陸にあるクレーターの東の縁の斜面にあります。
マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ（アリゾナ大学）では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD（HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚）として紹介しています。この画像は2021年9月21日に撮影されたもので、2022年8月16日のHiPODとして紹介されました。
Image Credit: NASA/JPL/UArizona
（参照）HiRISE
