口径3.58mの望遠鏡で見たオメガ星雲のクローズアップ | アストロピクス

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口径3.58mの望遠鏡で見たオメガ星雲のクローズアップ

この画像は、オメガ星雲(M17、白鳥星雲)の中心部をとらえたものです。幼い星たちが、ガスと塵の広大な雲を照らし出しています。

オメガ星雲は幅15光年ほどのガスと塵からなる活発な星形成領域で、いて座の方向、約5500光年の距離にあります。画像は南米チリにある、ESO(ヨーロッパ南天天文台)ラ・シヤ天文台の口径3.58mのNTT(新技術望遠鏡)で撮影されました。

近年になって、オメガ星雲は天の川銀河の中で最も若く最も大質量の星形成領域の1つであることが分かりました。数百万年前に始まった活発な星形成が、今日に至るまで続いています。画像に映るガスの微妙な色の違いは、高温の若い星からの紫外線によってさまざまなガス(主に水素。その他に酸素や窒素、硫黄など)が輝いているために生じています。

画像は2009年7月にリリースされたものです。ESOで撮影されたオメガ星雲の画像としては、上で紹介した画像より広い範囲を映したものや、近くにあるわし星雲(M16)やシャープレス2-54とともに映った画像などを、アストロピクスで紹介したことがあります。またハッブル宇宙望遠鏡がより狭い領域をとらえた画像も紹介しています。

Image Credit: ESO

(参照)ESO