ウェッブ望遠鏡がとらえた「創造の柱」(近赤外+中間赤外) | アストロピクス

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ウェッブ望遠鏡がとらえた「創造の柱」(近赤外+中間赤外)

この画像は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、わし星雲(M16)にある「創造の柱(Pillars of Creation)」と呼ばれるガスと塵の柱状構造をとらえたものです。

アストロピクスでは以前、創造の柱をウェッブ望遠鏡がNIRCam(近赤外線カメラ)で撮影した画像MIRI(中間赤外線装置)で撮影した画像を紹介しましたが、今回の画像は、NIRCamとMIRIのデータを組み合わせたものです。近赤外線と中間赤外線を組み合わせることで、創造の柱の非常に詳細な姿が浮かび上がってきました。

わし星雲は、へび座の方向、約6500光年の距離にあります。その星雲の中心部にある創造の柱は、大質量星からの紫外線や恒星風に耐えて残った、ガスと塵からなる柱状の構造です。柱の中では多くの新しい星が生まれつつあります。

画像全体にわたって数多くの星が写っています。これらの星は主にNIRCamの近赤外線で見えています。一方、MIRIの中間赤外線では塵が見えており、画像の上部のオレンジ色に見えている部分は、塵が拡散して低温になっている領域です。一方、塵が密集しているところは濃い藍色をしています。

NIRCamとMIRIで撮影されたそれぞれの画像については、以下の記事をご覧ください。

(NIRCam)ウェッブ望遠鏡がとらえた「創造の柱」
(MIRI)ウェッブ望遠鏡が中間赤外線でとらえた「創造の柱」

(参照)Webb Space TelescopeESA/Webb