ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲NGC 5307。ケンタウルス座の方向、約1万光年の距離にあります。2019年8月26日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。
太陽と同じくらいの質量の星は、年老いるとふくらんで赤色巨星となり、やがて星の外層のガスは外側へはなれていきます。周囲に広がったガスは、中心に残った星の芯からの紫外線を受けて輝きます。そのようにして輝いているのが惑星状星雲です。
しかしそのように輝いてみえるのも数千年ほど。周囲のガスは散り散りになり、中心に残された星の芯はやがて白色矮星となってしだいに冷えていきます。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Wade et al.