天の川と明るく輝く木星をとらえた大パノラマ

天の川が美しく映るこのパノラマ画像は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2021年11月15日に公開されたものです。地平線に沿うように映る天の川のほか、画像左側には大マゼラン銀河も映っています。画像中央付近に天の川銀河の中心方向が見えています。

画像中央付近に左右に2つの丘があり、それぞれの丘の上には望遠鏡のドームがあります。いずれもESOの望遠鏡で、左はVLT(超大型望遠鏡)、右はVISTA望遠鏡です。

2つの丘の間で明るく輝いているのは木星です。太陽系最大の惑星である木星は、夜空では月と金星についで3番目に明るく見える天体です。自ら光り輝いているわけではなく、太陽光を反射して明るく見えています。木星はVLTのさまざまな観測装置を使い、これまで何度も観測されてきました。

なお、ここで紹介している画像は低解像度のものです。オリジナルの画像ファイルは29,926×7,918ピクセルあり、ファイルサイズは1.3GBもあります。この画像を紹介しているESOのウェブページでは、ピンチアウト・インなどによって画像をスムーズに拡大・縮小しながら鑑賞できるページが用意されています。興味のある方は、参照リンク先のESOのページにある「Zoomable」のリンク先ページをご覧ください(念のためWi-Fi環境が良いかもしれません)。

Credit: ESO/P. Horálek

(参照)ESO