地球に水をもたらしたのはマグマの海と水素大気の相互作用か!?

地球の水は、水素大気と高温のマグマが接触し、水素と酸素分子が反応してできたとする説が発表されました。アメリカ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のEdward Young氏、カーネギー研究所のAnat Shahar氏らによる研究成果です。Image Credit: NASA
地球の水は、水素大気と高温のマグマが接触し、水素と酸素分子が反応してできたとする説が発表されました。アメリカ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のEdward Young氏、カーネギー研究所のAnat Shahar氏らによる研究成果です。Image Credit: NASA

地球の水はもともとどこからやってきたのか。これについては小惑星や彗星などの衝突によってもたらされたとする説があります。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)などの研究者は、地球の水が地球上で生じた可能性があるとする研究を発表しました。

地球は微惑星の衝突・合体によって形成されたと考えられています。研究チームは新たに開発したモデルを用いて、できたばかりの地球を覆っていたマグマの海と、水素分子からなる原始大気との相互作用によって大量の水が生じたことを示しました。他にも水の起源となったものはあり得ますが、地球の現状を説明するにはそれは必要ないといいます。マグマの海と水素大気との相互作用は水だけでなく、全体的な酸化状態などの地球の特徴も説明できるとしています。

地球に似た太陽系外惑星が、地球と同じような条件下で形成されたとすれば、十分な水が存在する地球型惑星が多く存在してもおかしくないとのことです。【1分で読む宇宙ニュース】

(参照)UCLACarnegie Institution for Science