
画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)のマーズ・パスファインダーがとらえた火星の地表のようすです。
マーズ・パスファインダーは、1996年12月4日に打ち上げられ、翌97年7月4日に火星へ着陸しました。機体をエアバッグで取り囲み、火星表面をバウンドさせながら着陸した最初の探査機でした。画面手前、機体の下にはしぼんだエアバッグがみえています。また画面左奥の地平線上には、「ツインピークス」と呼ばれる二つの山がみえています。
マーズ・パスファインダーには、「ソジャーナ」と呼ばれる重量10.6kgの小さな探査車が搭載されていました。画面右奥の岩の近くにあるのがソジャーナです。ソジャーナの車輪の跡が、途中で円を描いています。これは土の性質を調べるための実験の一環として走行したものです。
設計寿命はマーズ・パスファインダーが1か月、ソジャーナが1週間でしたが、83日間にわたり稼働しました。9月27日を最後に、マーズ・パスファインダーとの通信は途絶えました。
Image Credit: NASA/JPL