このパノラマ画像は、火星で移動しながら探査を続けているNASA(アメリカ航空宇宙局)の探査車キュリオシティが撮影したものです。2024年11月26日(4375火星日)に撮影された251枚の画像が合成されています。NASAによればこの画像のオリジナルは、これまでキュリオシティが撮影した高解像度パノラマの中で最大のものとのことです。
キュリオシティは、2012年8月に火星のゲール・クレーターへ着陸しました。それ以来キュリオシティは、クレーターの底や、クレーター内にある高さ5kmのアイオリス山(シャープ山)を移動しながら探査を続けてきました。
画像で最も目立っているのは「Texoli」と愛称が付けられたビュートです。ビュートとは、まわりが風化されたり侵食されたりして、侵食に強い部分が残ることで形成された地形のことです。Texoliの高さは約160mで、多くの地層が見られます。Texoliの右には、高さが約80mの「Wilkerson」と愛称が付けられたビュートが映っています。Wilkersonの奥にはゲール・クレーターの底が見えており、さらにその向こうにはクレーターの北の縁が見えています。
こちらの映像では、冒頭の画像を4K画質でパンしつつ見ることができます。
(参考)「キュリオシティ」記事一覧
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS