火星の極域の砂丘に見られたブチ模様!? | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

火星の極域の砂丘に見られたブチ模様!?

この画像は、火星の北極地域にある砂丘をNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。砂丘の上に明るい領域と暗い領域が見られます。

明るい領域は二酸化炭素の霜です。火星は地球よりも気温がかなり低く、極域では冬になると二酸化炭素が凝縮して霜になります。しかし春になって暖かくなると、表面の温度が上がって二酸化炭素の霜は昇華し、塵の混じった二酸化炭素のジェットを形成します。画像に映っている暗い領域は、そのようなジェットが噴き出した部分です。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。冒頭の画像は2013年12月1日に撮影されたもので、2020年12月24日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE