春分点に近づきつつある時期にカッシーニ探査機がとらえた土星全景 | アストロピクス

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春分点に近づきつつある時期にカッシーニ探査機がとらえた土星全景

この画像は、土星探査機カッシーニが撮影した土星の全景です。2008年7月23日に撮影された30枚の画像を組み合わせて作られました。画像には、左下に見えるタイタンなど、6つの衛星も映っています。

カッシーニ探査機が周回軌道に入った2004年のころは、土星の北半球が冬の時期でした。当時はリングの南側から太陽光が当たり、土星の北半球に影を落としていました。(参考記事:北半球の冬の時期にとらえられた土星

春に近づくにつれてリングの影は赤道に近づいていき、2009年8月の春分点通過時には太陽光がリングの真横から当たり、リングの影はほとんどみえなくなりました。(参考記事:春分点に位置し、リングの真横から太陽光が当たる土星

画像が撮影された2008年7月は、土星が春分点の通過に近づきつつある時期でした。画像を見ると、リングの影が赤道にかなり近づいていることがわかります。

撮影時、カッシーニ探査機は土星から約110万kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal