北半球の冬の時期にとらえられた土星 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

北半球の冬の時期にとらえられた土星

土星探査機カッシーニが、2006年3月16日に撮影した土星の画像です。リングがほぼ一直線にみえています。太陽光が南側から当たっており、土星の北半球にリングの影が落ちています。リングに重なるように映っているのは衛星エンケラドスです。

北の方が青っぽくみえているのは季節的なものです。土星は自転軸が約27度傾いており、季節変化があります。冬の時期になると土星の表面は青みがかった色になります。画像が撮影されたとき、土星の北半球は冬の時期でした。

赤、青、緑のフィルターを使って撮影した画像を色合成したもので、自然色に近い色になっています。撮影時、カッシーニ探査機は土星から210万kmのところに位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal