土星とリングを1フレームに収めた最後のショット | アストロピクス

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土星とリングを1フレームに収めた最後のショット

土星探査機カッシーニが2004年3月27日に狭角カメラで撮影した土星の画像です。撮影時、カッシーニ探査機は土星から4770万kmはなれたところに位置していました。

カッシーニ探査機は、この画像を撮影してから約3か月後の6月末に土星へ到達します。この画像が撮影されたのは、カッシーニ探査機が土星へ近づきつつあるときでした。この画像は、土星とメインリングを1枚のフレーム内に収めることができた最後のショットになりました。これ以降は土星に近すぎて画角内に収まらなくなったのです。

土星の周回軌道に入った後にも、土星とリングを映した画像はリリースされていましたが、それらの画像は複数のフレームをモザイク合成して作成されたものです。

太陽光はリングの下側から当たっており、土星本体の影がリングに落ちています。またリングの影が土星の北半球に落ちて暗くなっています。

Image Credit: ESA/NASA/Space Science Institute

https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Cassini-Huygens/Full_view_of_Saturn_from_Cassini-Huygens2