カッシーニがとらえた土星の光と影 | アストロピクス

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カッシーニがとらえた土星の光と影

この画像は、土星探査機カッシーニが土星の夜側をとらえたものです。画面左に見える土星本体には太陽光は当たっていませんが、リングで反射された太陽光によって、わずかに明るく見えています。

カッシーニ探査機は、土星の南半球側からリングを見上げています。画像を一見しただけでは、光と影の関係がわかりにくいですが、画面上に見られる真っ暗な部分は、土星本体がリングに落とした影です。太陽光はほぼ逆光状態なので、土星の影は手前側のリングに落ちています。

画面左上の部分は、リングが土星に落とした影のように見えますが、実はそうではなくリングそのものです。リングに反射した太陽光でぼんやり明るい土星本体を、リングがさえぎって陰になっているのです。

この画像は2010年9月2日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約43万5000kmのところに位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal