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この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスの着陸時に撮影されたものです。
パーサヴィアランスの着陸では、「地形照合航法(Terrain Relative Navigation)」という技術が使われました。これは火星大気を降下中に火星表面を撮影し、機体に保存してある地図と照らし合わせながら必要に応じてコースを調整する技術です。画像は、そのシステムの一部として使われれたランダービジョンシステムカメラ(Lander Vision System Camera、LCAM)で撮影されたものです。
LCAMは90×90度の視野で、1024×1024ピクセルのグレースケール画像を撮影します。冒頭の画像には、火星に向かって落下していく耐熱シールドが映っています。また火星表面には着陸地点であるジェゼロ・クレーターが映っており、画像右上にはデルタも見えています。
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パーサヴィアランスの着陸地点を赤丸で示しました。
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この画像もLCAMで撮影されたものです。耐熱シールドが大きく映っているほか、画像右上にはジェゼロ・クレーターのデルタが見えています。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS