惑星状星雲になりかけの天体をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた | アストロピクス

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惑星状星雲になりかけの天体をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた

はくちょう座にある原始惑星状星雲IRAS 20068+4051。ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。

太陽と同じくらいの質量の星は、核融合反応の燃料の水素を使い果たすと膨らんで赤色巨星になります。やがて赤色巨星の外層のガスが放出されて広がっていきます。中心に残った星の“芯”からの紫外線が、周囲のガスを電離させて輝く天体を「惑星状星雲」といいます。IRAS 20068+4051のような原始惑星状星雲は、惑星状星雲ができる過程の初期段階の天体です。

惑星状星雲は、可視光を含むさまざまな波長の光を放射しているので、地上からでも観測できます。しかし原始惑星状星雲は、赤外線で最もよく見える天体です。地上からの観測では、大気中の水蒸気がほとんどの波長の赤外線を吸収してしまうため観測が困難です。

2010年11月15日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

(参照)ESA/Hubble