ハッブル宇宙望遠鏡が2006年にとらえた冥王星と3つの衛星 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡が2006年にとらえた冥王星と3つの衛星

この画像は、2006年2月15日にハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、冥王星と複数の衛星が映っています。

画像中央で最も明るく映っているのが冥王星で、その右下に見えているのは1978年に発見された衛星カロンです。右側に小さな点が2つ見えていますが、これらは2005年にハッブル望遠鏡の観測により新たに発見された衛星です。冥王星に近い方は「ニクス(Nix)」、遠い方は「ヒドラ(Hydra)」と後に命名されました。

なお冥王星の衛星は2011年に「ケルベロス(Kerberos)」、2012年に「ステュクス(Styx)」が発見され、合計5つの衛星が知られています。カロンは冥王星の半分ほどの大きさ(直径1214km)がありますが、それ以外は非常に小さな衛星です。

画像が撮影されたのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)のニュー・ホライズンズ探査機が打ち上げられてから約1か月後でした(打ち上げは2006年1月)。ニュー・ホライズンズ探査機は2015年7月に冥王星へ到着し、間近から観測を行いました。

Image Credit: NASA, ESA, H. Weaver (JHU/APL), A. Stern (SwRI), and the HST Pluto Companion Search Team

(参照)Hubblesite