この動画に映っているのは、カッシーニ探査機がとらえた木星です。カッシーニ探査機は、土星に向かう途中の2000年12月30日に木星に最接近しました。動画は、最接近前の2000年10月31日から11月9日にかけて、カッシーニ探査機がとらえた木星画像をもとに作成されました。
動画を見ると、木星表面の雲がさまざまな動きをしているのが分かります。南半球にある巨大な渦「大赤斑」は反時計回りに回転しています。大赤斑の右側では、比較的小さな渦が転がりながらすれ違っています。緯度によって雲が東西それぞれの方向へ動いているのも確認できます。
各画像には、木星の南北の緯度60度までが映っています。衛星イオとエウロパがときどき画面を横切り、その影が木星表面に落ちているのも映っています。
こちらは動画を構成する画像の1枚です。大赤斑の右に衛星イオが見えており、大赤斑の左にイオの影が落ちています。
Image Credit: NASA/JPL/University of Arizona