カッシーニがとらえた土星の衛星タイタンとレア | アストロピクス

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カッシーニがとらえた土星の衛星タイタンとレア

土星の衛星タイタンの手前を、衛星レアが通過しています。土星探査機カッシーニが、2009年11月19日に撮影した画像です。撮影時、カッシーニはレアから約114万8000kmの距離にいました。

タイタンは土星で最大の衛星、レアは2番目に大きな衛星です。ただタイタンの半径が約2575kmであるのに対し、レアの半径は約764kmで、タイタンの3分の1にも満たない大きさしかありません。またレアとタイタンの表面は対照的です。レアは大気がなくクレーターに覆われています。タイタンは分厚い大気に覆われ、大気中のもやのために表面を見ることはできません。

1997年に打ち上げられたカッシーニは、2004年6月末に土星の周回軌道に入りました。13年間にわたり土星とその衛星の観測を続け、2017年9月15日、土星の大気に突入してミッションを終了しました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA21904