NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが、火星の岩石をくり抜くことに成功しました。上の画像は、サンプルがくり抜かれた岩石を2021年9月1日に撮影したものです。ローバーのナビゲーションカメラで撮影されました。なおこの岩は「ロシェット」と名付けられています。
こちらは岩からサンプルをくり抜いた直後に、ローバーのMastcam-Zで撮影した画像です。サンプルを収納する容器(サンプルチューブ)内にあるサンプルが見えています。
8月上旬に行われた、パーサヴィアランスの最初のサンプル採取の試みは成功しませんでした。その経験を受け、火星のサンプルを密封して保管する前に、このような画像を撮影するステップが追加されました。
こちらは上の画像より後で撮影されたものです。チューブなどを振動させ、チューブのふちに残る物質を取り除く作業を行った後で撮影されました。太陽の角度がよくなかったため、この画像ではサンプルが見えていません。サンプルがあることを示す決定的な証拠にはなりませんでした。
パーサヴィアランスのチームはサンプルがあることは確信しているとしていますが、太陽の角度がよい時間帯に再び撮影を行うことにしています。
こちらはくり抜き作業前に撮影されたロシェットです。