運用を終えた火星ヘリコプターを探査車が撮影 | アストロピクス

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運用を終えた火星ヘリコプターを探査車が撮影

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車「パーサヴィアランス」が撮影したもので、画像中央右に火星ヘリコプター「インジェニュイティ」が映っています。画像は2024年2月4日(1052火星日)に撮影された6枚の画像をモザイク合成したものです。

こちらは冒頭の画像からヘリコプター周辺を拡大したもの。

インジェニュイティは、2024年1月18日に実施した72回目の飛行時にローターブレード(回転翼)が損傷し飛行不能となり、運用を終了しました。インジェニュイティが最後の飛行を終えて着陸した場所には「Valinor Hills」との愛称がつけられました。NASAによれば、これは『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』三部作を含む、J・R・R・トールキンのファンタジー小説に登場する架空の地名とのことです。(参考記事)NASAの火星ヘリコプター、ローターブレードが損傷し運用を終了

こちらは2月4日の探査車と火星ヘリの位置関係を示したものです(白線は探査車の経路)。パーサヴィアランスは約450m離れたところから、マストカメラ(Mastcam-Z)で冒頭の画像を撮影しました。

Main Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS

(参照)Planetary Photojournal