この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車オポチュニティがとらえたもので、右奥に火星表面で発生したダストデビル(塵旋風)が映っています。地面にはオポチュニティの車輪の跡も見えています。
ダストデビルは、地面が温められて上昇気流が生じることで発生します。回転する上昇気流が地表の塵を巻き込むことで目に見えるようになります。
画像は、オポチュニティが火星表面で活動をはじめてから4332火星日、2016年3月31日に撮影されました。オポチュニティの双子の探査車スピリットは、着陸場所のグゼフ・クレーターでしばしばダストデビルを目撃していましたが、オポチュニティにとってダストデビルは珍しい光景でした。
オポチュニティは2004年1月に火星着陸に成功、2018年6月に通信途絶するまで観測を続けました。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech