火星探査車キュリオシティ、マストカメラの「右目(100mm)」と「左目(34mm)」の画像比較

これらの画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがマストカメラ(Mastcam)で撮影したものです。1枚目は焦点距離100mm、2枚目は34mmで撮影されました。

キュリオシティは2012年8月6日に火星への着陸に成功しました。これらの画像は着陸まもない8月23日に、キュリオシティの着陸地点から南南西方向を撮影したものです。

キュリオシティのマストカメラは左右1対のカメラで構成されており、「左目」が34mm、「右目」が100mmの焦点距離で撮影できます。画像はマストカメラの性能を確認するための一連の試験の一環で撮影されたものです。焦点距離100mmで撮影したものの方が解像度が高いですが、その分、見える範囲は狭くなります。

画像手前には、着陸地点周辺の砂利が広がるエリアが映っています。中央やや下から向こう側はくぼんでいます。くぼみの向こうには暗い砂丘が映り、さらに遠くの画像上方にはアイオリス山(シャープ山)のふもとにある層状の岩が見えています。

こちらの画像には、火星の周回軌道にいるNASAの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターのデータをもとに算出された距離が書き込まれています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)Planetary Photojournal(1)(2)