ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲NGC 5315 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲NGC 5315

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、惑星状星雲NGC 5315が映っています。NGC 5315はコンパス座の方向、7000光年の距離にあります。画像はハッブル望遠鏡のWFPC2(広視野惑星カメラ2)で撮影されました。

惑星状星雲は、太陽と同じくらいの質量の星の晩年の姿です。太陽程度の質量の恒星が年老いて膨らみ赤色巨星になったあと、外層のガスが周囲へ放出されていきます。中心に残された星の「芯」や白色矮星からの紫外線によって、周囲に広がったガスが電離して輝く天体が惑星状星雲です。惑星状星雲の状態は1000〜数万年程度しか続かず、太陽が主系列星である期間が100億年ほどであることと比べると、ほんの束の間の出来事です。

画像の赤は窒素、緑は水素、青は酸素からの光を表しています。NGC 5315では、中心付近での水素と酸素の輝きがが目立っています。

このNGC 5315の画像は、惑星状星雲HE 2-47などの画像とともに2007年に公開されたものです。

Image Credit: NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

(参照)Hubblesite