ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた相互作用銀河NGC 34(NGC 17)。くじら座の方向、約2億7000万光年の距離にあります。銀河の中心部以外が半透明なことと相まって、まるで深海生物のようにもみえる天体です。
銀河団など多くの銀河が集まっているところでは、銀河どうしが衝突・合体することがあります。このNGC 34もそのような銀河の一つです。もし時間を数百万年巻き戻すことができれば、二つの美しい渦巻銀河が衝突しかかっているところを目にすることになるでしょう。
NGC 34の銀河中心が明るく輝いていますが、これは銀河が合体して爆発的に星形成が進み、周囲にあるガスを照らし出しているためです。
またNGC 34の周囲には、より遠方にある銀河も多数映し出されています。
画像は2020年10月26日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Adamo et al.
(参照)ESA/Hubble