ハッブル望遠鏡がとらえた小さな惑星状星雲HE 2-47 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡がとらえた小さな惑星状星雲HE 2-47

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、惑星状星雲HE 2-47が映っています。HE 2-47は、りゅうこつ座の方向、6600光年の距離にあります。ハッブル望遠鏡のWFPC2(広視野惑星カメラ2)で撮影されました。

惑星状星雲は、太陽と同じくらいの質量の星の晩年の姿です。太陽程度の質量の恒星が年老いて膨らみ赤色巨星になったあと、外層のガスが周囲へ放出されていきます。中心に残された星の「芯」や白色矮星からの紫外線によって、周囲に広がったガスが電離して輝く天体が惑星状星雲です。惑星状星雲の状態は1000〜数万年程度で、太陽が主系列星である期間が100億年ほどであることと比べると、ほんの束の間の出来事です。

画像に映るHE 2-47は若い惑星状星雲です。サイズが小さく、主に比較的低温の窒素ガスが輝いています。画像の赤は窒素、緑は水素、青は酸素からの光を表しています。

Image Credit: NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

(参照)Hubblesite