ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 3169 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 3169

ハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影された渦巻銀河NGC 3169。ろくぶんぎ座の方向、7000万光年の距離にあります。2019年7月22日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。銀河の中心付近が明るく見えており、その手前(左上)側に渦状腕の塵が暗く映し出されています。

NGC 3169は、近くにある銀河NGC 3166とともに、1783年にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見されました。2つの銀河は5万光年ほどしか離れていません。私たちの住む天の川銀河の直径が約10万光年ですから、その半分の距離しか離れていないことになります。距離が近いため、NGC 3169とNGC 3166は互いに重力的な影響を与えあっています。

またNGC 3169は、しし座I銀河群のメンバーです。しし座I銀河群は、天の川銀河を含む局部銀河群とともに、おとめ座超銀河団の一部を構成しています。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, L. Ho

https://www.spacetelescope.org/images/potw1929a/