ハッブル望遠鏡がとらえた電波銀河NGC 547と伴銀河NGC 545 | アストロピクス

ハッブル望遠鏡がとらえた電波銀河NGC 547と伴銀河NGC 545

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、楕円銀河NGC 547(中央下)とその伴銀河NGC 545(左上)が映っています。くじら座の方向、約2億5000万光年の距離にあり、2つの銀河をあわせて「Arp 308」と呼ばれています。

NGC 547は電波で明るく輝く電波銀河で、可視光で見える構造よりはるかに広い範囲に及ぶ電波放射の巨大な領域が存在しています。電波を放射するその領域は、銀河の中心にある活動銀河核(AGN)からのジェットに起因するものです。

AGNをもつ銀河は中心部に非常に明るい領域があります。そこには超大質量ブラックホールが存在しています。ガスや塵がブラックホールへ落ち込んでいく過程で、あらゆる波長で電磁波を放出します。

画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで2023年5月4日に紹介されました。

Image Credit: NASA, ESA, J. Blakeslee (NOIRLab - (AZ)), and W. Sparks (SETI Institute); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA