超淡銀河「GAMA 526784」をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた | アストロピクス

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超淡銀河「GAMA 526784」をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、中央左側に「GAMA 526784」という銀河が映っています。GAMA 526784は、うみへび座の方向、約40億光年の距離にあり、「超淡銀河(ultra-diffuse galaxy:UDG)」と呼ばれるタイプの銀河です。

超淡銀河は光度が非常に低い銀河です。ダークマター(暗黒物質)が極端に少ないか、極端に多い性質があり、ダークマターがほとんどない銀河や、逆にほとんどがダークマターからなる銀河が観測されています。また他のタイプの銀河には見られない明るい球状星団が非常に多いことも特徴の一つです。

画像は、超淡銀河の性質を調べるためにハッブル宇宙望遠鏡で行われた観測から得られたもので、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されているACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されました。ハッブル宇宙望遠鏡が紫外線で観測したデータは、銀河にあるコンパクトな星形成領域のサイズや年齢を測定するのに役立ちました。

画像は2022年4月25日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Credit: ESA/Hubble & NASA, R. van der Burg、Acknowledgement: L. Shatz

(参照)ESA/Hubble